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肩関節外科

Shoulder joint surgery
肩の痛みをお持ちの方は多く、成人では1年あたり18%程度の方が症状を有するとも報告されており非常に身近な問題です。多くの方が症状を有する一方で、「五十肩」と広く知れ渡った通俗的病名のもとに、放っておけばよくなるとの考えが広がっております。
残念ですが、医療者側もその知識のままの方も多くいらっしゃるようで、患者さんの中には病院を受診しても「放っておけば治る」、「安静にして痛み止めを飲むしかない」、夜も痛くて眠れないのに「動かさないからよくならない」などと言われてしまう方も少なくありません。
当クリニックは肩関節疾患の治療を専門としてきた院長が診療にあたります。問診と診察に加え、エコー、MRIといった検査を行い正確に診断し治療方針を提案します。保存療法では薬物療法や超音波を用いた関節内注射やハイドロリリース、理学療法士によるリハビリを行います。保存療法に抵抗する場合などは院長が協力病院で手術を行います。
初診から保存療法、手術、術後のリハビリまで一貫して診療を行い、病態と患者さん個々人が置かれている状況を加味して適切な治療を提案するよう心掛けて参ります。

凍結肩(50肩)

はっきりとした原因なしに炎症や損傷が起こり、肩の痛みと可動域の制限、肩の不快感で発症します。好発年齢は40~60歳台です。通俗的に五十肩と言われ、自然に回復することもありますが、長期にわたり半数の患者に何らかの痛みや可動域制限が残るとの報告もあります。これまで、「放っておけば治る」、「動かさないからよくならない」などと言われ悲しい思いをしてしまった方も多いかと思いますが、誤った知識が広がっていたために治療の介入が遅れることがあります。積極的に痛みと可動域制限を改善する治療が必要です。
炎症期には安静時痛や夜間痛が強く、局所の安静のみならず注射や内服で積極的に痛みを和らげます。拘縮期には徐々に痛みが減りますが、可動域の制限が残ります。痛みが減ってきた時期から可動域改善のためリハビリを行います。高度の拘縮がある場合は肩甲骨と上腕骨をつなぐ関節包の硬さが主な原因となっており、リハビリでも症状が改善されない場合には関節鏡手術を行うことがあります。

腱板断裂

転倒などの外傷をきっかけとする場合もありますが、原因がなく起こることもあります。50歳以降では25%程度に腱板断裂がみられ、加齢とともに増加します。そのうち、症状を有する症候性腱板断裂は1/3と報告もされております。
症状は、衣類の着脱が大変、腕を上げにくい、挙げる途中で痛い、包丁で硬いものが切れない、寝がえりで痛くて起きてしまうなど、断裂の大きさや形態により様々です。診断には問診や理学所見に加えて、エコーやMRIが有用です。
夜間痛や安静時痛がある場合はまず注射や内服薬などで消炎処置を行います。リハビリによる機能改善が有効で、保存療法後の70%以上の患者さんが10年後も手術不要だったとの報告もあります。一方で、一時的に症状が改善しても再燃するケースや断裂サイズが拡大してしまう報告もあり、個々人に合わせた診療が必要です。 転倒などの外傷に伴うものや、保存療法でも症状が残る場合、症状を繰り返す場合は、手術(主に関節鏡視下腱板修復術)が必要となることがあります。
切れているから必ずしも手術が必要という訳ではありません。症状と断裂形態、保存治療の反応、なにより患者さんのおかれている状態に合わせて治療を選択する必要があります。

石灰沈着性腱板炎

主に肩腱板に石灰(カルシウムの結晶)がたまります。夜間に強烈な肩の痛みが生じ始まることが多く、痛みで肩をわずかにも動かすことができず、睡眠もままならなくなります。慢性期は石灰の場所や大きさにより多彩ですが、動作時の痛み、関節可動域制限、または引っ掛かりが主な症状です。適切な診断を元に治療を選択する必要があります。多くは肩峰下滑液包へのステロイドの注射療法に良く反応します。炎症後のコンディション不良により痛みや可動域制限が残る場合はリハビリが有効です。エコー下石灰吸引や手術(関節鏡視下石灰摘出術)を要することがあります。

反復性肩関節脱臼

一度けがをして肩を脱臼した方が、その後脱臼を繰り返してしまうことです。外相による脱臼はラグビーや柔道といったコンタクトスポーツで多く発生します。特に10-20歳代では、一度脱臼するとその後のスポーツ活動や症状が進むと日常生活のちょっとした動作でも簡単に脱臼することが多く、これを反復性肩関節脱臼とよびます。リハビリなどの保存療法ではその後の脱臼を防ぐことが難しく、手術が推奨されます。
宮城整形外科 スポーツ・ウェルネスクリニック
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